日記のようなもの

都合の悪い部分はフィクションとします。

おやすみ

お久しぶり。

と言っても僕のこの日記のようなもの(別名自慰行為)を継続的に閲覧するような物好きなんていないと思いますが。いたとしたらお久しぶり。

以前の投稿は全て学校の夏休みでただでさえ退屈な夏休みの更に退屈なバイト帰りの終電の中で暇潰しにポチポチしていただけのものだった。日常に劇的な何かがあったわけじゃないが出来事を地道に文字に起こすと軽く1000文字を超えた。自分で打った文字の羅列を見ると何もなかったわけじゃないと安心することができた。そんな自慰行為でした。

最近はスマホで一度観たことのある「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」や「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」などのタイトル長めのラノベ原作アニメをもう二周したりYouTubeで「Kのフィッシングちゃんねる」を観て釣りの勉強をしたり相変わらず月ノ美兎の動画を観たりして退屈な電車内を過ごしていたが観たいアニメはだいたい観てしまったしYouTubeの動画は毎日更新しているわけではないのでどうしても退屈になってしまう。なんとか暇つぶし出来るものはないかなと思っている時に、夏休み中にTwitterでこちらからコンタクトを取ったあるイラストレーターの方に僕の江ノ島の出来事の記事を見てもらい、面白いと思ったかは定かではないけどとにかく書くこと、ブログを更新することを続けて欲しいという旨を伝えてくれた事を思い出した。その方のツイートを見る中で創作に打ち込む仲間達が自分の道を決め創作する事から離れ、いつの間にかひとりになってしまったような、そんな寂しさを感じたのも一緒に思い出した。

だからというわけでもないけど書くことにした。文字に起こして安心感を得ようと思った。暇も潰せるし安心感も得られる。素晴らしきはてなブログ

・・・。

・・・・・・。

でも今日は眠いから寝ますおやすみ。

 

スパイラル

昨日は学生最後の夏休みを締めくくるべく、たっぷりと睡眠貯金をした。案の定夜になって眠れなくなったのでリビングのソファで寝て朝になったら家族に確実に起こしてもらう作戦を計画していたがいつまで待っても兄がリビングから退かない。午前四時になっても退かなかったので半ギレながら仕方なく自分の部屋で寝ることにした。兄は悪くなかった。

 

午前七時に目を覚ました。悪い夢を見たような気がした。悔しくて10分だけ二度寝をした。急いで準備をして駅へと向かった。

 

学校の喫煙所に着くと一昨日一緒に川でバーベキューをしたメンバーがいた。

久しぶり、、、じゃないな。

 

授業が終わり、先生に就活に持って行くポートフォリオの中身の相談をしてからバイトへ向かった。今日のバイトはかなり忙しかった。酔っ払ったサラリーマンは会話が成り立ってないんじゃないかと思うほど五月蝿く騒いでいた。

朝7時に起きて9時過ぎから建築の勉強をして18時からバイトで終電で帰る生活は想像していた学生像より楽ではなかった。

 

帰りの電車の中、イヤホンから流れる音楽。シャッフル機能が良い仕事をする。

バレないように隠し持ってた羽が指から落ちてった

くるくると弧を描いてスニーカーの上に落ちてった

泣くなよベイベー

ずっとそばにいるって言ったあいつもいつかいなくなった

この微熱はあの日の夢の中

蒼き日々

今日もあっという間にバイトが終わった。今日はドリンクを作る担当の人がいなかったので何回かやった事のある僕が担当になった。大きい店なのでオーダーが止まらない。今日は予約が多かった。居酒屋でドリンクを作ったことがない人には意外に思われるかもしれないが生ビールを注ぐのが一番面倒なのだ。暇な時に30杯作り置きしておいた生ビールもすぐに底をつき手が追いつかなくなった。そういう時はいつもベテランのお兄さんがすぐに気付いて手伝ってくれる。その人はあっという間に溜まっていたオーダーを片付けてしまう。僕は卑屈になった。この人のようには動けないなと思うし僕の必要性を考えてしまう。すいません。ありがとうございます。すいません。

先週の月曜日に一次面接の不合格通知がメールで届いてから就活をしていない。前向きに物事を考える事が出来なくなっている。これからの自分の人生が全く想像できない。

先週の水曜日。学校の友達と飲む約束をしていてバイト終わりにそのまま新宿で集合した。前日に呼びかけた割には五人も集まった。たまたま翌日はみんな何も予定が無かったのでこの機会を逃すまいと朝から江ノ島に行くことになった。酔った勢いだった。

江ノ電江ノ島駅から江ノ島までの道で既にみんなかなり疲弊していた。路地裏を辿った先の磯辺で小さな蟹を捕って遊んだ。まだ営業前の江ノ島エスカー。階段を登る元気も勇気もなく鳥居の前の階段で休んだ。友達の一人が埼玉北部に住む友達に来いと連絡をした。冗談のつもりだったがなにやら準備をしているようだった。マジか。

江ノ島まで来た目的の一つは海鮮丼を食べる事だったが開店まではまだ2時間近くある。お店の前、江ノ島の入り口付近のインフォメーションの建物の後ろに陣取った。一人は皮膚を紫外線に当たるために上裸で寝ていた。僕達はそいつの知り合いだと悟られないように離れた日陰でタバコを吸ったり、うたた寝したりして時間を潰した。お店が開店する間際に友人の一人が到着した。本当に来た。

じょ、冗談やん。本当に来るなよ。

六人で海鮮丼を食べた江ノ島生しらすは本当に美味しかった。目的を果たしもうみんな帰る雰囲気になっていた時、さっき到着した奴が妙に大きいリュックから海パンとレジャーシートを出して言った。「え、海行かないの?」

じょ、冗談やん。

そいつのために海に行くことになった。僕達は海パンを持って来ていない。酔った勢いだったから。

僕が先陣を切ってズボンのまま海に飛び込んだらみんなやれやれといった感じで後を追った。それから結局夕方まで海で遊んだ。ビーチボールを買って遊んだり、近くにいた小さい子達と砂で遊んだり、僕なんか横になって休んでいるところを砂で埋められたりしているのにみんなスマホをロッカーに入れていたから思い出の写真が一枚もないのが勿体無かった。でもまあ忘れる事はないだろうな。24歳で私服のまま海に飛び込む人なんて中々居ない。

砂だらけのまま江ノ電に乗り辻堂の昔ながらの銭湯で体感55℃の風呂に入りコインランドリーで服を全部洗った。

楽しい旅だった。

でもいつまでもこんな日々は続かないのだろう。

みんなすぐに大人になってしまう。

僕だけがいつまでも子供のまま

蒼き日々だけが続いていく。

 

誤作動

暑さで目が覚めた。ソファで寝ていたらしい。クーラーはガーガーと無理な音を出して温い空気を一生懸命に吐き出していた。修理が必要なようだった。リビングは薄暗く、青かった。今日はボルダリングに行こうと思っていたがもう19時近くになってしまった。僕の通うボルダリングジムは土日祝日は21時で閉まってしまうので今から準備して向かっても2時間も登れないので諦めた。週一ペースを守るために義務感で入れた予定だった。あまり乗り気ではなかった。バイト先の店長から明日は暇だから休んでいいよと連絡が来ていたから明日行こうかな。体が少し怠い。寝過ぎたようだ。暇だから映画でも観に行こう。

天気の子を観た。先週も観に行ったが今回はIMAXという大きいスクリーンで観た。スクリーンは大きかったし音も大きかった。他に特に言うことは無い。

0時に映画館のあるショッピングモールを出た。何となく帰りたくなかった。家に向かう道を通り過ぎ、宛ても無く車を走らせた。週末に車を運転するという習慣が完全には抜け切れていない。もう1時間も見慣れた道を走っていた。江戸川を渡った辺りでこのままではマズいと思いすぐ引き返した。無意識で未練タラタラのストーカーになるところだった。こんな風に自分の精神を虐めるような事を僕はたまにしてしまう。

これは習慣による誤作動だ。

結局2時間も一人でドライブをして家に帰った。午前3時。明日のバイトも無くなってしまったしお酒を飲んで寝よう。

ストレスが溜まっていたりすると僕はひとりの時いつも頭の中で現実にいる自分の周りの誰かと口喧嘩をしている。無意識に。家に帰ってご飯を食べてる時はまだ大丈夫。シャワーを浴びる頃にはもう頭の中で誰かと会話している。寝る前には相手が二人になっていたりする。頭の中の誰かが僕を責め続ける。五月蝿くって眠れない。だから僕はその声を少しでも消すためにテレビを点けたまま寝たりする。最近は月ノ美兎のラジオを再生したままにして寝るようにしている。

これは寂しさとか後悔とか焦燥感の誤作動だ。

 

 

 

バイトバイトバイト

火曜は約1ヶ月ぶりのバイトだった。僕は今年の2月から新宿の居酒屋でアルバイトを始めた。そこは新宿駅東南口近くのビルのワンフロアをまるごと借りている店でかなりの席数があり、値段設定も少し高めだ。学生の僕が行くようなところではなかったが働く面ではそこが決め手となった。若い学生の接客は御免だった。17時から23時まで働き、着替えてタバコを2本吸えばちょうど終電の時間になる。久しぶりのバイト終え少しの達成感を覚えつつ湘南新宿ラインに乗り1時前に家に着いた。明日も明後日もバイトだ。

夏休みだからいつもより早い17時出勤にしていたから必然的に15時過ぎには家を出なければ間に合わない。いつもは学校から通っていたから30分前に電車に乗れば余裕で間に合っていたので、なぜこんなに早く家を出なければ行けないのかと憤慨した。ご飯も食べれないじゃないか。17時でシフト希望を出した自分と二度寝した自分を呪った。今日も上手くやろう。大きい店なだけにスタッフも沢山いる。人間関係が働き易さを左右する。何故かこの店は女性率が異様に高い。外国人はキッチンに回され日本人はほとんどホールスタッフになるのだがその中でも女性率が9割も占めている。女性の集団が僕は苦手だからあまり目立たないように誰に対しても腰を低く、なるべく感情を顔に出さないように努めている。それがこの店で上手くやるためのコツだ。ただ仕事は忙しい。客が多いし酒の種類も多い。インカムに慣れるのも2ヶ月くらいかかった。だけど時給が1150円と高く、シフトも割と自由に決められるから前にバイトしていた居酒屋よりはマシだった。忙しい分、時間が進むが早く感じる。あっという間に居酒屋の三連勤が終わった。明日から2日間派遣のバイトが入ってる。今度は朝からだから早く寝て早く起きなくてはいけない。

8時過ぎに起きた。外は晴れていた。梅雨が明けたらしい。急いで準備をして車に乗り込んだ。派遣のバイトは某ドラッグストアの倉庫内作業だ。このバイトに関しては純粋にお金のための労働だ。そこにはレギュラーで入っている派遣同士で仲良くしていて仕事中もふざけ合っている20代の若者がいるが彼らと連む気は無かった。僕はそういった若者を軽く軽蔑していた。人間関係を全く意識する必要のない労働だった。18時までのところ19時まで残業して帰った。明日もここの現場だから帰って早く寝よう。

この派遣のバイトは即給システムがあり労働した2日くらいに金が入る。金がすぐに必要な時などにたまに入っていたので作業は慣れていた。だから体を動かしながらついつい頭では別の事を考えてしまう。過ぎ去った昔の事を考えてしまう。

つい何ヶ月か前までの話だ。一人暮らしをしていた彼女が実家に戻ってからは僕の実家で一緒に土日を過ごすため僕は彼女の迎えと送りで40km弱の道を週末に2往復していた。僕は何度かたまには電車で来て欲しいと言ってみたが電車代が高いから行けないと断られた。ガソリン代だってタダではないんだけどと思ったけど思うだけにした。親の車だし。ガソリン代は払ってるけど、全部ではないから。でも僕が悲しかったのはお金の話ではなく気持ちの話だった。今まで何度か電車で僕の住む町まで来てくれたことはあったが僕が学生になってからはほとんど無かった。僕は彼女に会いたいから会いに行った。彼女が同じ気持ちではない事がただ悲しかった。

そんな彼女が僕と別れてから数ヶ月後には秋田の新しい恋人のもとへ新幹線を使って会いに行っているらしい。

笑っちゃうねそれ。

ねぇ君はどう?

 

 

冷やし中華始めました

午前4時。酒を飲みながら履歴書を書いていた。3箇所くらい書き誤ったが修正テープで修正して続行した。集中が続かないな。なんでかな。酒のせいかな。それとも酒を飲んだ僕のせいなのかな。

酒のせいだな。日本酒が悪い。

朝の6時過ぎに寝て12時前に起きた。学校が夏休みに入ってから惰眠で限りある人生の残り時間を無駄にしていたせいで大人の平均睡眠時間程度じゃ足りなくなっていた。まだ全然眠い。でも本当は11時に起きる予定だったから仕方なく起きる。今日は13時半から企業の面接がある。会場の大宮までは電車で30分もしないのでまだシャワーを浴びる時間もある。髪も短くなって乾かすの楽になったし。タバコ吸ってから準備しよ。

めちゃめちゃ急いで駅に向かった。危なかった。乗り遅れるところだった。大宮駅に到着してからまた走らないといけない。真昼の蒸し暑い中をゆっりと走って向かった。ダッシュすると汗が噴き出した顔面で面接を受けないといけなくなるから飽くまでゆっくり急いだ。

面接中に汗が噴き出した。運動不足のせいだろうか、ゆっくり走っただけなのに100メートル走を全力で走ったくらいの運動をした気すらしている。あと部屋が暑い。こちとらジャケットを着てんねん。冷房ガンガンに効かしたれや。とはいっても緊張からくる嫌な汗が8割だろうな。緊張しいだからね。

20分弱で面接は終了した。終始和やかだったが、そのパターンで前回の企業は落ちたから何が良かったのか何が悪かったのか一生分からないままだ。駅に着いても不安な気持ちが治まらなかったので気分転換に駅周辺を散歩する事にした。

西口の喫煙所から東口の喫煙所、そしてまた西口の喫煙所へと、タバコを吸いつつお店を見て回った。もちろん服を買う金など無いので見るだけ。ウィンドウショッピング中に衝動的に服を買った経験は僕の人生で一度もない。(と思う) 今年の夏はオジサンみたいなポロシャツ着たいなぁ。腹が減った。そういえば起きてから何も食べてない。金ない。帰ろう。

家には運良く母親がいた。そしてさらに運が良いことに冷蔵庫には冷やし中華の麺があった。母親にお願いして作ってもらった。卵を切らしていたので、切らした犯人は僕なんだけど。きゅうりだけのトッピングだったが今年初の、令和初の冷やし中華はもう2玉食べたいと思うくらい美味しかった。

17時頃に冷やし中華を食べて19時には晩御飯を食べた。母親の作る料理は美味い。僕の人生で一番運が良かったのは母親が料理が上手いという事だと思った。僕たち兄弟が食べるものにはものすごく気を使っていると感じる。そして僕たち大人になれない兄弟は心の中で果てしなく感謝している。

月ノ美兎youtubeを観ていたがいつの間にか寝てしまっていた。もう22時になっていた。今夜は近所のマンションに住む友人三人と遊ぶ事になっていた。一人は美容室で働いていて帰りは少し遅い。そして火曜はだいたい休み。一人は車の整備士。火曜はだいたい休み。一人は3ヶ月前に仕事を辞めて現在は長い夏休みを満喫している。だから月曜は四人で遊ぶ事が多い。彼等のマンションの駐車場に集まり今日の遊び場がスポッチャに決定するとみんな一度家に帰りスポーティーな服装に着替えてから再集合した。何年ぶりだろう、今夜は朝まで本気(ガチ)スポッチャである。(今年で25歳になる男女)

 

 

 

小雨

クーラーを点けたまま寝たので9時頃に一度起きてリモコンの電源ボタンを押してから毛布にくるまった。この部屋の大きさに対してクーラーの弱風モードは十分過ぎるくらいだった。

意図的な二度寝三度寝の末、14時過ぎ頃に焦りを感じて起き上がった。今日は予定が山積みだった。目の周りで硬くなった老廃物を洗面所で洗い流して素麺を茹でた。我が家は揖保乃糸大好き家族だ。揖保乃糸以外は食べる気にもならない。家族というか、僕だけなのかも知れないけど。素麺が茹で上がったタイミングで母親が帰ってきたので目玉焼きをお願いした。目玉焼きは卵二つ分。そして麺つゆをかけて食べるのが僕のルールだ。

豪華な朝食を済ませて本日第一の予定を遂行すべく着替えを始める。3年くらい前に派遣のバイト用に買ったような気がするスラックスのような黒のズボンと無印良品で一目惚れして2色買いしたけど最近は白の方しか着ていないシャツのようなロングTシャツを着て近所の高校へ向かった。外は薄く雲がかかっていた。ストレスが溜まっている夜に酒を飲みながら音楽を聴き、タバコを吸い踊っている道の昼の姿に新鮮味を覚えつつタバコを咥えた。高校の敷地境界のフェンスに選挙のポスターがあったのでそこで当たりをつけて投票に向かった。

本日第二の予定は映画『天気の子』を観る事だったが起きるのが少しだけ遅れてしまったので後回しにして一度家に帰り準備をして自転車で駅に向かった。池袋に着き駅から一番遠い出口から出てそこから一番近いコンビニの二階にある喫煙コーナーでタバコを吸って時間調整を図る。二本目の途中で予定時刻の5分前になったので火を消して捨てた。どうせ貰ったタバコだし、メンソールは好きじゃないし、別にいいし。差し入れに16個入りのプチシューを買って友人の勤める美容室に向かった。いつもは僕の予約の時間には手が空いてる彼女も日曜だからなのかまだ先客の髪を乾かしてる途中だった。新人らしき女性に案内されて椅子に座らされヘアカタログで就活に通用しつつあまりピシッとし過ぎないくらいの髪型を探していると友人が先客の担当を他のスタッフと入れ替わり僕をシャンプー台へと案内した。

彼女は僕が来るといつも職場とは思えないほどフランクに会話する。他のスタッフに聞かれちゃマズいんじゃ、、と心配する事がしばしばある。彼女は声が大きい。彼女は今の仕事を辞めたいとよく言っている。そういう癖に今の仕事はもう4年目だ。君はきっと結婚するまではこの仕事を辞めないだろうと僕は密かに確信している。そもそも結婚できるのかという事も僕は密かに心配している。

1時間と少しで髪を切り終わり友人に見送られて店を出た。電車でさいたま新都心に向かった。いつも通り他のお客様より一割手抜きの仕事をして貰えたお陰で最後の上映より一個前の回に間に合いそうだ。

公開して間もないこの作品はレイトショーにも関わらずほぼ満席だった。両隣の客がポップコーンを食べていた。僕は上映中はガムくらいしか口にしないのが美徳だと思うようにしている。金が無いから。少しだけ羨ましかったが我慢した。映画館のポップコーンは高いから。

『天気の子』はとても面白かったし感動した。御都合主義万歳!いいぞ!もっとやれ!と思わせるようなストーリーだった。新海誠監督作品は音楽の入り方が天才的だ。鳥肌が立つくらい派手で青臭い演出がたまらない。

映画館を出るとき小太りの中年男性が「悪くなかったなぁ」と言っているのが聞こえたので唾を吐きかけてやろうかと思った。感想は人それぞれと思い我慢しつつ密着性の高いイヤホンを装着して人の少ない道を選び喫煙所を探した。モールの喫煙所は閉まっていた。まだ終電の時間には余裕があったのでさいたまスーパーアリーナの方の喫煙所に向かった。

空は曇っていた。駅周辺の高層ビルの赤色灯が雲の中で淡く灯っていた。雲が低く感じた。

実家の最寄り駅に着いた。小雨が降っていた。

「僕は一人で大丈夫」と言えるようになるにはまだもう少し時間が必要だと感じた。情けないけどまだ決別できていない。本当に情けない。

家に帰って本日第四の予定「履歴書作成」を遂行する。