日記のようなもの

都合の悪い部分はフィクションとします。

誤作動

暑さで目が覚めた。ソファで寝ていたらしい。クーラーはガーガーと無理な音を出して温い空気を一生懸命に吐き出していた。修理が必要なようだった。リビングは薄暗く、青かった。今日はボルダリングに行こうと思っていたがもう19時近くになってしまった。僕の通うボルダリングジムは土日祝日は21時で閉まってしまうので今から準備して向かっても2時間も登れないので諦めた。週一ペースを守るために義務感で入れた予定だった。あまり乗り気ではなかった。バイト先の店長から明日は暇だから休んでいいよと連絡が来ていたから明日行こうかな。体が少し怠い。寝過ぎたようだ。暇だから映画でも観に行こう。

天気の子を観た。先週も観に行ったが今回はIMAXという大きいスクリーンで観た。スクリーンは大きかったし音も大きかった。他に特に言うことは無い。

0時に映画館のあるショッピングモールを出た。何となく帰りたくなかった。家に向かう道を通り過ぎ、宛ても無く車を走らせた。週末に車を運転するという習慣が完全には抜け切れていない。もう1時間も見慣れた道を走っていた。江戸川を渡った辺りでこのままではマズいと思いすぐ引き返した。無意識で未練タラタラのストーカーになるところだった。こんな風に自分の精神を虐めるような事を僕はたまにしてしまう。

これは習慣による誤作動だ。

結局2時間も一人でドライブをして家に帰った。午前3時。明日のバイトも無くなってしまったしお酒を飲んで寝よう。

ストレスが溜まっていたりすると僕はひとりの時いつも頭の中で現実にいる自分の周りの誰かと口喧嘩をしている。無意識に。家に帰ってご飯を食べてる時はまだ大丈夫。シャワーを浴びる頃にはもう頭の中で誰かと会話している。寝る前には相手が二人になっていたりする。頭の中の誰かが僕を責め続ける。五月蝿くって眠れない。だから僕はその声を少しでも消すためにテレビを点けたまま寝たりする。最近は月ノ美兎のラジオを再生したままにして寝るようにしている。

これは寂しさとか後悔とか焦燥感の誤作動だ。